わたしたちは、患者の権利を守り、
安全・安心・信頼の医療・福祉の実現に全力を尽くします。
米の山病院は福岡県の南部に位置する人口12万の大牟田市にあります。 米の山病院をセンター病院とする親仁会はこの地で60年以上地域・患者の方々と一緒に地域医療に取り組んできました。
安全・安心の医療を追求しつつ、卒後臨床研修病院としてアットホームな医局を先頭に医師研修にも精力的に取り組んでいます。
患者さんを中心とした
チーム医療を提供し、
地域に根ざした病院を
目指しています。
院長
崎山 博司
私たちは何のために医療をしているのでしょうか。それは高齢者であっても、たとえ障害があっても貧困であっても、できるだけ早く治療し、自宅に帰って住み慣れた地域で暮らしていただくことにあります。
高齢者の増加とともに、医療の形が大きく変わろうとしています。これまでの医療は医師、看護師中心でした。病気になると、患者さんは絶食にされて、寝かせっきりにされ、末梢輸液で低栄養になっていました。
高齢者が増えた現在の医療では、チーム医療で人手をかけて患者さんの身体をできるだけ動かし、可能な限り口から食べてもらい、腸をつかって輸液を減らし、低栄養から生じる免疫機能低下、感染症の繰り返しを防ぐことで、早期退院に向かわなければなりません。低栄養には栄養サポート、感染症や廃用対策には口腔ケアなどの感染サポートとリハビリを行い、貧困には社会的支援を行い、専門性の高い多職種がチームで対応する時代となっています。
チーム医療を支える人材の蓄積に再投資し、専門性の高いスタッフを増やし、良質で効率的な医療を提供することが、急性期病院として大切な方向性ではないかと考えています。ただ忘れてならないのは、患者さんにとっての「真実の瞬間」は、診療室において医師と向き合って、自らの健康を委ねる最初の瞬間です。この真実の瞬間に、患者さんにとって最大の付加価値を実感させるものは、権威とか病気の完治などではなく、安らぎや不安からの脱却といった感情に関連するものではないでしょうか。
私たち職員一同、患者さんを中心としたチーム医療を提供し、地域に根ざした病院となるよう努力してまいります。
大牟田市をはじめ近隣の荒尾市と南関町が診療圏となっています。急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟があり、各種専門医が在籍し総合的な医療を展開しています。救急では、大牟田市の救急の約20%を受け入れており、断らない救急を目指し活動しています。最後の砦的な役割を担っています。初期研修では、総合診療、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科、整形外科を中心に各種専門医・上級医による指導が丁寧に受けられ安心して研修生活を送ることができます。また、研修関連病院も多く、救急研修、小児科、離島医療などを経験するプログラムを準備しています。
特徴1差額ベッド料を頂いておりません
私たちは、病院の理念に基づき「いのちは平等である」との考えから、お金の心配をせずに安心して療養できるように、差額ベッド料はいただいていません。
特徴2無料低額診療事業を行っています
保険証をお持ちでない方・短期保険証や資格証明書が発行されている方、病気や障害、リストラや失業などで、収入が減少したりして医療費に困っている方も、安心して治療ができるよう、福岡県から無料低額診療事業の認可を受けています。
特徴3健康友の会と連携し、地域まるごと健康づくりを進めています。
米の山病院は健康増進活動拠点病院(HPH)に加盟しています。また世帯の11%以上が加入する「ありあけ健康友の会」と班会やショッピングセンターでの無料健康チェック等さまざまな活動に連携して取り組んでいます。さらに、大牟田市が実施する健康診査の集団検診への協力も行っています。
常勤医師数 | 18.0名(2024年4月1日現在、常勤換算) |
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病床数 | 219 床(一般病棟:171床/回復期リハビリ病棟:48床) |
1日平均 入院患者数 | 209.7人(2023年度実績) |
1日平均 外来患者数 |
288.4人(2023年度実績)
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診療科目(標榜) | 内科/呼吸器内科/消化器内科/循環器内科/腎臓内科/糖尿病内科/神経内科/漢方内科/外科/ 整形外科/小児科/眼科/泌尿器科/皮膚科/リハビリテーション科/歯科 |
主な診療機器 | 64列MDCT/1.5T-MRI/RI/一般撮影装置/透視装置/血管造影装置/超音波装置(エコー)/ 内視鏡ビデオスコープシステム/経鼻内視鏡/超音波白内障手術装置/他 |
診療記録 | 電子カルテ・オーダーリングシステム |
学会認定 | 日本内科学会認定教育関連施設 日本循環器学会教育施設 日本呼吸器学会関連施設 日本病理学会登録施設 日本整形外科学会研修施設 日本肝臓学会関連施設 一般社団法人日本東洋医学会研修施設 専門研修基幹施設(内科) 専門研修基幹施設(総合診療科) 【新専門医制度】 内科専門研修プログラム基幹施設 内科専門研修プログラム連携施設 総合診療専門研修プログラム基幹施設 総合診療専門研修プログラム連携施設 外科専門研修プログラム連携施設 整形外科専門研修プログラム連携施設 病理専門研修プログラム連携施設 小児科専門研修プログラム連携施設 (Subspecialty研修) 循環器専門研修基幹施設 呼吸器専門研修連携施設 |
施設認定 | 厚生労働省・臨床研修指定病院 (財)日本医療機能評価機構認定病院 NPO法人卒後臨床研修評価機構認定病院(JCEP) DPC対象病院 HPH(ヘルスプロモーション=健康増進活動拠点病院) 九州大学地域医療実習指定病院 |
年次報告 | 年次報告書、研修プログラムの名称及び概要、 入院患者数・外来患者数、 研修管理委員会の構成員、病院群の構成 |
初期研修を最適なフィールドで! 九州沖縄の民医連臨床研修病院や大牟田市立病院、荒尾市立有明医療センターの特徴を活かしたあなたのニーズに合わせた研修ができます。
※米の山病院以外の協力病院への移動費用、宿泊は病院で原則保障します。
外科研修、救急科研修、産婦人科研修
健和会大手町病院
外科研修、産婦人科研修
千鳥橋病院
救急科研修、小児科研修
鹿児島生協病院
精神科研修
菊陽病院
外科研修、産婦人科研修
沖縄協同病院
地域医療(診療所研修)
中友診療所
地域医療(高齢者医療研修)
みさき病院
小児科研修
大牟田市立病院
外科研修、救急科研修
荒尾市立有明医療センター
“じっくり、ゆっくり” 症例を深め “しっかり” 身につけられる。
診療科ごとの垣根がなく、指導いただく側としては余計なストレスを感じずに済む、全科挙げてのfollow systemとなっています。また、当地域は高齢化率30%を超え、認知症の地域づくりのモデルとして全国的に注目されています。
研修では、初期診断・治療から退院までのプロセスを研修医が主体的・統括的にマネジメントできるよう支援しています。高齢者特有の問題にも、先輩医師やコメディカルが手厚くサポートしています。高齢者医療に対応でき、幅広い診療能力を備えた医師へ成長できると思います。
梶原 啓太消化器内科
山口大学 2006卒
患者さんのことを自宅にかえすまで診ることができます。地域に根ざした医療ができます。
世界遺産になった炭鉱に行ってみてください。
川口 信之呼吸器内科
久留米大学 2013卒
地域での文化の違いを肌で感じ取ることができるのが当院たすきがけ研修の魅力!いろんな病院のいいとこ取りができるし、人脈も広がりますよ!!
また、先輩医師たちだけでなく、友の会・他職種などいろんな職種の方々に見守られての研修ができます。
大牟田名物の高専ダコは是非食べてください。
後藤 康平小児科
久留米大学 2013卒